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英検1級の面接の対策方法・本番でのコツを詳しく説明していきます。
私は2020年に実際に一発合格したので、その経験を元に、1次合格から1ヶ月で対策出来る方法を書いていきますね。
もしも1次試験がこれからの人は、まずはそちらの対策をしましょう。
英検1級の面接の流れ
対策方法を説明するには、面接の流れの理解が必要なので、まずはどんなテストなのかを説明します。
英検1級の面接試験の内容
英検1級の面接には主に3つのセクションがあります。
①軽い自己紹介・世間話
②トピック選択・スピーチ
③質疑応答
この内、②と③が採点の対象です。
②では5つのトピックが書かれたカードを渡され、その中から自分が話しやすいトピックを選びます。
1分以内にトピック選択と考えをまとめ、次の2分以内にそのトピックでスピーチをします。
③ではスピーチに対する深堀の質問や関連する質問に対処します。
英語力に加え、論理的思考力や頭の回転の速さが必要かもしれません。
質問タイムは4分間なので、時間が来たら終了、挨拶して面接の部屋を出ます。
英検1級の面接の準備・勉強3つのコツ
本番の流れが分かった所で、対策のコツを見ていきましょう。
①トピック・質問の例集め
まず必要な事は本番でどんなトピック・質問がされ、それに対しどのように答えるかを知る事です。
それのための方法は以下2つがあります。
・教材で学ぶ
ネットは答え方の解説が無いのと探すのが面倒というデメリットがあります。
しかし教材であれば私が使った物を1ヶ月前から使い始めればかなり合格の確率が上がるはずです。
まずはこの教材を使って、制覇してしまったらネットでプラスアルファ他のトピック例を探す流れが賢いと思います。
英検1級の面接対策と言えばこの本というバイブル的な有名教材です。
②2分間スピーチを20個作る
では具体的にこの教材を使って何をするかというと、話すネタを蓄積します。
出来るだけ教材にある全ての分野から1トピックずつは選ぶようにして、自分のスピーチを行います。
まずは何も見ないで1分思考を1、2分以内でスピーチをやってみましょう。
その後、模範解答や辞書を使って納得のいくスピーチを作るという流れで私は行い、合格しました。
これを20続けると、初見のトピックでも自力でスピーチ出来るようになっていきます。
そしてこれらのスピーチは何も見ないで2分以内に自分の言葉で話せるように、何度も練習しましょう。
私は1日30分の練習時間をとって30のスピーチと、その後の質問の練習まで出来たのでそれほど時間はかからないと思います。
③ネタ帳ノートを作る
英検の本番、面接会場では試験前も一切スマホを触る事が許されません。
なので自分が考えたスピーチのネタや忘れがちな重要表現などは紙のノートに書いておくようにしましょう。
紙のノートであれば当日も直前まで勉強出来ますし、ペンを動かす事で覚えやすくなる事も科学的に証明されています。
参考までに以下が私のノートの1部です。
自分が選んでスピーチの練習をしたトピックとそれへのyes or no、そう思う3つの理由を書いておくだけで十分です。(自分用なので字が汚くすみません。)
また以下のように、レベルの高い動詞をポジティブとネガティブに分けておく事もイメージで体に定着するので、かなり本番に役立ちました。
ノートを作り始めるタイミングは自由ですが、本番1週間前には自分がそれまで練習した内容はまとめ終わっているようにしましょう。
直前は得意な分野5つに絞る
1週間前以降など本番直前は、自分が得意だと思うトピック5つくらいのスピーチ・質疑応答を徹底的に練習するようにします。
例えば私の場合は文化・コミュニケーション・教育・メディア関連のトピックが得意なので、その4つに絞りました。
過去問を見ると5つのトピックの中に1つはそれらに関するトピックが入っていたので問題無いと判断しました。
仮にかなり低い確率を引いてしまって、本番にそれら4つが無かったとしても、それらを深く学んだ事で他のトピックでも上手く関連づけて話しやいです。
また、その4つ以外も完全に捨てたわけではなく、20の2分間スピーチを用意している時点で十分なカバー力なので心配いりません。
それよりも肝心なのは準備をした表現を、瞬時に言えるようにする事です。
下の記事で、英語表現の効果的な暗記方法を学習しておくと良いでしょう。
英検1級の面接当日の5つのコツ
ここからは私を1発合格させてくれた、当日に意識するべき5つの戦略を暴露します。
①トピックを10秒で決める
トピック選びと考えをまとめるのに1分しかありません。
なのでトピックをすぐ選び、その分考えをまとめるのに時間を使うのが賢いです。
選び方は、人それぞれですが私は以下2つの判断基準に合うトピックを選びました。
・多くの専門知識を必要としない物
・自分の持ちネタに似ている物
具体的には科学や外交、医療のトピックは仮にスピーチを作れても後の質疑応答で苦しくなるのですぐさま捨てます。
例えば、以下のようなトピックカードだったとします。
これを見たら私なら瞬時にNo.5を選択します。
以下がその他それぞれを捨てる理由です。
No.1 動物実験は正当化出来るか?➡︎倫理を含むのでyes or noで言いづらくスピーチすら難しい
No.2 先進国は発展途上国が貧困を乗り越える事を助けるべきか?➡︎政治の専門知識が無いと質疑応答が辛そう
No.3 人工知能のメリットはデメリットを上回るか?➡︎科学の専門知識が無いと質疑応答が辛そう
No.4 消費税率はもっと高くあるべきか?➡︎経済の専門知識が無いと質疑応答が辛そう
一方でNo.5 “日本教育の仕組みは今後変わっていくか?”はどうでしょう?
義務教育を受けていれば今の教育精度を自分ゴト化しやすく、さらに新型コロナウィルスきっかけのオンラインシフトの流行を含んでyesでスピーチが出来やすそうです。
このように、消去法で一瞬でトピックを選ぶ事が1つ目のコツです。
②スピーチで説得しようとしない
先ほど紹介した面接対策の教材では、2分間のスピーチで面接官を説得させる事に焦点が当てられていますが、必ずしも説得しきれなくても合格出来ます。
むしろ、説得しようと色々な情報を詰め込むとスピーチが長くなりすぎて焦るので自分の英語のミスを誘導しやすいです。
質疑応答で困らないように、あえて自分からスピーチで深掘りすぎないのも1つの手。
具体的には、私が合格した以下の型に当てはまめて1分40秒ほどで終わるようにすれば大丈夫です。
イントロとまとめで2文、メインで6文の合計たった8文でokです。
短すぎると思われるかもしれませんが、ここで説明を深くしすぎるとその後の質疑応答でさらに深掘られた時に大変です。
あえてここで100%のアイデアを出し切らない事で、質疑応答も簡単な内容になるように誘導し、英語のミスを最小限に留める事が可能です。
※言及した英検1級面接対策の教材はコチラです。
③キーワードをゆっくりハッキリ発音
スピーチや質疑応答の中で、自分の考えを話す上で絶対に聞きそびれて欲しくない・噛みたくない語彙があると思います。
そういったキーワードは、あえてゆっくりハッキリ発音しましょう。
速く話す事は流暢さをアピールする上では有効ですが、発音を誤ると減点されます。
そして英語の場合はスピードの緩急や声の強弱をつける事で発音が良いと判断されやすいです。
事実、pronunciation(発音)は4つの採点基準の1つですので非常に重要です。
<私の4つの基準の結果>
私の場合は3/4が8点で、interactionが満点の10点でした。
④笑顔と自信
TOEFLなど、テストによっては相手が機械のスピーキングテストもありますが英検の場合は人間の面接官です。
よって、印象は面接官の無意識レベルで採点に反映される可能性が高いです。
だからこそ最初の挨拶や自己紹介から笑顔で好印象を与え、スピーチでは自信があるように振る舞いましょう。
自信があるように見えるように私が意識した事は以下です。
・声を大きくハッキリ話す
・特に第一声の挨拶はかなり大きな声
・挨拶で冗談を言って笑う
・手を使ったジェスチャー
・It’s certainやI believe
挨拶で冗談を言うのはハードルが高いかと思うので、声を大きくする事とジェスチャーをぜひ実践して欲しいです。
自信が無い人も、それをする事で自然と自信が出ます。
またIt is certainやI am sure、I believeなどの強めな言い切り表現を使う事も自信のアピールにつながります。
こまかなコツ
今後どうなるか不明ですが、私が受験した2020年8月は新型コロナウィルスの影響でマスクをしたまま、遠い距離での会話でした。
なのでなおさら大きな声で話し、笑顔がマスクで隠れる分大きめにジェスチャーをしました。
また、本番は椅子の前に机がある場合が多いです。
その机の下に手を入れているとジェスチャーをしづらくなるので、手は机の上に置いておいて意識的に動かすようにしましょう。