英検1級の勉強法と効果的な戦略を率直に公開。受けるタイミングと継続が命

英検1級勉強方法のサムネ

今回は英検1級の勉強法を、一発合格した経験を元に書いていきます。

英検1級の正しい受験タイミング

英検1級は人によっては、かなり厳しい戦いになるかと思います。

なぜなら、難しい語彙を大量に学ぶ事や、1分間の思考で即興スピーチを行い議論するスピーキング力が必要だからです。

そのため、英検1級を受験するタイミングの目安は以下の3つの条件が全て揃った時です。

・TOEIC850以上もしくは英検準1
・英語でディスカッションが出来る
・半年間毎日最低15分勉強出来る

まだこのレベルに達していないという方は、焦らず英語力の底上げをしてからでも良いかもしれません。

英検1級に合格した勉強のスケジュール

まずは私が英検1級の1次試験に一発合格した勉強のスケジュールを共有します。

2019年11月末:単語帳を購入

2020年3月頭:問題集を購入

2020年4月頭:問題集を制覇・過去問購入

2020年5月頭:単語帳を全暗記完了

2020年6月末:一次試験受験

2020年7月中旬:一次合格・二次対策開始

2020年8月下旬:二次試験受験

2020年9月上旬:二次試験合格通知

以上のように単語帳での勉強を一番最初に始めました。

TOEICで975点を取っていた私も、英検1級の頻出語彙の半数近くを知りませんでした。

語彙学習は時間に余裕を持って始めると良いでしょう。

英検1級の単語の例

余談ですが、例えば英検1級で登場する単語は以下のようなものです。

・scour
・truancy
・teeter
・suave
・bungling

上から順番に「捜す」「無断欠席」「ぐらつく」「物腰柔らかな」「手際の悪い」という意味です。

多くの人にとって、1つでも分かったら自慢出来る程の難しさではないでしょうか。

英検1級の勉強方法①パス単を制覇せよ

英検1級のパス単進めれば進めるほど、英検1級の問題がスラスラ解けるようになるので、モチベーションが続きやすいです。

遅くとも受験の半年前には取り組み始めて下さい。

単語帳での勉強方法例

語彙学習は、繰り返し復習する事が重要です。

復習する際は、答えを隠して思い出すと、記憶が強化され学習が効果的になります。

例えばcatという単語を見て、猫と思い出せるかどうか自己テストするという事です。

これを1日おき、3日おきなどご自身の生活に合う形で間隔を空けて行うとより効果的になります。

英検1級の勉強方法②受験2ヶ月前はこの2冊

単語帳を半分ほど暗記したら、実際に問題を解いていくと良いです。

TOEICに慣れている人からすると、英検の方が問題数が圧倒的に少ないので、語彙さえ覚えれば楽に感じるはずです。

しかしその分、正答率が非常に大事で、7割がボーダーラインである事が多いです。

そこで私は正答率を高めるために、以下の2冊を使いました。

①英検1級30日間集中ゼミ

この書籍を私は受験予定の2ヶ月半前に買いました。(コロナで試験が延期になり結局3ヶ月前になりましたが。)

これの良い所は短い時間で問題を解くためのコツを学び、実践練習も出来る所です。

1日30分と書いていますが、1日にカバーするべき範囲は平均4ページだけなので実際15分くらいで終わります。

そのため、継続しやすいので2ヶ月かけて2周すれば、かなり力になりました。

②英検1級過去問

続いて試験予定日の1ヶ月と少し前から過去問を始めました。

これを時間のある週末に時間を測って解き、間違った部分は、ミスのきっかけになった表現などをメモして単語帳と合わせて復習しました。

紹介した単語帳と問題集と同じく大手、旺文社の教材なので相乗効果を生みやすいです。

ちなみにこの過去問を買うと、ネットの自動採点サービスが使えるようになるので、勉強が捗ったのがかなり有り難かったです。

ライティングを舐めない方が良い

ライティングが意外と点数が伸びないので、甘く見ずにしっかり問題集と過去問のライティングを全てやっておく事をオススメします。

ちなみにリスニングは最後の長話の問題が難しいですが、最初の章で伝えたレベルを満たしている人からするとそれ以外は簡単だと思います。

英検1級の勉強方法③二次試験は日頃の蓄積

英検1級の二次試験は英語を自由に話せない人が合格するのは難しいと思います。

二次試験の試験内容

試験内容は、VS 面接官2人の面接です。

政治・経済・教育・環境など様々なアカデミック分野の5つのトピックから1分以内に1つを選びスピーチを考えます。

そして2分以内に説得力のあるスピーチをした後、それについて鋭い質問をされます。

二次試験の対策方法

二次試験の対策方法は以下2つです。

・毎日英語を話す
・とにかくイメトレ

まずは、付け焼き刃の英語力ではなく、日頃から英語に触れておく必要があります。

2分以内に難しいテーマでスピーチをするためには、思った事を一瞬でアウトプットする瞬発力と正しい文法が必要だからです。

と同時に、説得力を出すために、3つの理由で自分の意見をサポート出来ると理想的です。

具体的には、ライティングと同じく

①イントロで意見明示
②理由3つをそれぞれ説明
③イントロと理由3つで結論

という構成で言えると点数が伸びやすいとの事です。

その後の質問でこんなの聞かれそうだなというのを、面接官になったつもりでイメトレするとなお良いです。

私はこの練習をこちらの教材を使って行っていました。

過去の出題を元に、可能性のあるあらゆるトピックや質問を集めて模範解答と解説をまとめてくれているので、これをやっておけば確実に合格出来ると思います。

英語の猛者達に選ばれし教材である事がTwitterでも分かるので、かなり自信を持ってオススメできます。

英検1級の二次試験の対策方法は当日の詳しいコツは下の記事で解説しています。

英語が話せるならあまり心配しなくてOK

私も本番では、紹介した本の模範解答にあるような完璧な答えは出来ていなかったと思います。

しかし英語での臨機応変なやり取りが出来れば、専門知識が無くても合格出来ます。

その証拠に、私は上手く返せない質問にも、冷静に話をつなげた事でインテラクションが満点でした。

英検1級の点数詳細

なので、自由に英語が話せるなら苦手なトピックの、例えば政治の勉強などを無理やりする必要はありません。

ここでいう「英語が話せる」の定義は、昨日あった出来事を即興でスラスラと話せるレベルとします。

結局は英語のレベルを測るためのテストであって知識大会では無いようなので、専門知識が無くてもコミュニケーション能力と英語力があれば大丈夫です。