「よく売れる」がsold wellは間違い!?英語上級者もひっかかる能動受動態とは?

sold wellは間違い 能動受動態のサムネ

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Taiga

英語講師 / TOEIC975・英検1級・CAE・TOEFL iBT 104・TESOL / 青学 英米文学科⇨立教 異コミュ研究科 / 英語教育学専攻 / 語彙習得を研究中

あなたなら以下の文章を何と英訳するでしょうか?

このりんごはよく売れる。

恐らく、英語が出来る人ほど、”This apple is sold well.”と訳す方が多いと思います。

これ、実は注意が必要です!!

sold wellは間違い!?

冒頭での例文を”sold well”を使って英訳しがちなのは、”sell”という単語を「売る」という他動詞で覚えている日本人が多いからです。

Taiga

それは正しいのですが、実は”sell”には「売られる」という自動詞の意味もあるのです。

そのため先ほどの、「このりんごはよく売れる。」の一番適切な英訳は”This apple sells well.”です。

“This apple is sold well.”でも通じますが、”This apple sells well.”の方が自然。(売り切れのsold outは正しいです。)

この理屈を理解するためには、他動詞と自動詞の違いを理解する必要があります。

他動詞と自動詞

他動詞は動詞の中に「〜が」「〜へ」「〜と」などの前置詞的な意味が含まれている動詞で、自動詞はそれらが単語内に含まれていない動詞です。

例えば「結婚する」の”marry”は、日本語とは別で「〜と」が単語内に含まれているため”I marry with you.”ではなく”I marry you.”になります。これが他動詞です。

一方で「聞く」の”listen”には前置詞の「〜を」が含まれていないので”I listen to a song”になります。これが自動詞です。

Taiga

これが自動詞と他動詞の違いで、”sell”には他動詞が有名なだけで自動詞の意味もあるんです。

sold-wellでなくてsell-wellで良い理由

簡単に言うと他の人が売る場合のsellが他動詞で、自分が売られるsellが自動詞という風に使い分けられる動詞なのです。

能動受動態の罠

このような、受動態かと思いきや自動詞の能力を用いて能動態で表現する文法を能動受動態と言います。

pseudo-passive(擬似受動態)と言ったりもします。

先に言っておくと、これに気を取られ過ぎるのは初心者やこれから英語が話せるようになりたい人にとっては悪影響です。

なので、まだ英語での会話に自信が無いという人は、一度下の記事で紹介している練習で会話力の底上げをしてから、こういった細かい事を気にするようにしましょう!

ネイティヴに少しでも近づきたいという方は、この言い方が使えた方がネイティヴが聞いても自然な英語になるので、次の章で紹介する代表例をぜひ覚えましょう。

Taiga

これを覚えた方が短い文で楽に話せます!

sellの他にもある能動受動態10選

能動受動態はsell以外にも、大量にあります。

その中でもネイティヴが使っているのを聞いた事がある10個に絞ったので、一緒に確認していきましょう!

意外と、「これもいけるのか!」という発見があると思います。

①この記事は読みやすい

直感で訳すと、”It is easy to read this article”ですよね。

能動受動態:This article reads easily.

実はreadも「読まれる」という能動受動態で使えます。

②このハサミはよく切れる

能動受動態:This scissors cuts well.

直感で訳すと、”It is easy to cut things with this scissors”などなので、能動受動態を使うと短く、シンプルになる事が分かると思います。

実はcutも「切られる」という能動受動態で使えます。

③この車に鍵がかかる

直感で訳すと、”This car gets locked”になりますね。

能動受動態:This car locks.

そろそろ分かってきましたね。

実はlockも「鍵をかけられる」という能動受動態で使えます。

④この食べ物はもつ

直感で訳すと、”We can keep this food”あたりになりそうです。

能動受動態:This food keeps.

実はkeepも「もつ」「保たれる」という能動受動態で使えます。

⑤この機械は扱いやすい

直感で訳すと、”It is easy to handle this machine”あたりになりそうです。

能動受動態:This machine handles easily.

実はhandleも「扱われる」という能動受動態で使えるんです。

⑥このシャツは洗いやすい

直感で訳すと、”It is easy to wash this shirt”です。

能動受動態:This shirt washes easily.

実はwashも「洗われる」という能動受動態で使えるんです。

⑦このバイクは運転しやすい

直感で訳すと、”It is easy to drive this bike.”です。

能動受動態:This bike drives easily.

実はdriveも「運転される」という能動受動態で使えるんです。

⑧この服は柔らかい感触がする

直感で訳すと、”It feels soft to touch this cloth.”です。

能動受動態:This cloth feels soft.

実はfeelも「感触がする」「感じられる」という能動受動態で使えるんです。

⑨この場所は貸し出される

直感で訳すと、”This place is rented”です。

能動受動態:This place rents.

実はrentも「貸し出される」という能動受動態で使えるんです。

⑩シチューが煮込まれているところだ

直感で訳すと、”The stew is being boiled now”です。

能動受動態:The stew is cooking now.

実はcookを「食べ物が煮える」という能動受動態で使う事が出来るんです。

最後なので、現在進行形を紹介しました。能動受動態のまま活用も出来るという事です。

このような文法の罠にはまらないためにも、普段から包括的に英語を勉強する事が大切です。

sold wellが間違いな理由と能動受動態のまとめ

まとめます。

能動受動態とは自動詞の役割で「〜される」という意味合いを持つ動詞の場合に、意味は受け身のままだが、文章は能動態であるという、テクニックです。

今回紹介した、能動受動態として使える動詞は以下の10個

・sell
・read
・cut
・lock
・keep
・handle
・wash
・drive
・rent
・cook

ほとんどの学校では他動詞の意味しか習わないのは、どれも中学の最初で習う単語なだけに生徒の頭がパンクしないようにしているのかなと思います。

しかし、本当に自然な英語に近づくためには、ぜひ使いこなしたい表現です。

Taiga

私も、まだまだ会話では使いこなせていないので、自分自信にも言い聞かせています。

こういったこまかいテクニックをいきなり会話で使うのは難しい人もいると思うので、まずはライティングで練習する事をオススメします。

下の記事では、私が英検1級のライティングに合格出来た、気軽に出来る日記での勉強法を解説しているので要確認です!