ミス・ミセス・ミズの違いとは?使い分け方と迷ったらミズを選ぶべき理由

ミス ミズ ミセス 違いのサムネ

ミスやミセス、ミズという女性敬称は英語圏で生活した事が無い人にとってややこしいと思います。

違いを説明した後、どれを使うべきかを解説します!

実際私も日本育ちですから、念の為に英英辞書やネイティブの友人の力を借りて執筆しました。

ミス = Miss.は結婚していない女性

間違いの無い情報を確認するため、ネイティヴが使う辞書、ケンブリッジ英英辞書を用いました。

ミス・ミセス・ミズの違い:ミス

singleとある通り、ミスは結婚していない女性に使います。

大学などのミスコンのミスはこれが元で、結婚している参加者もいるかもしれませんが、結婚していないと思える若い年齢であるためミスが使われています。

これと同じく、逆に独身であっても結婚していておかしくない年齢40代以上の方には後に紹介するミズを使います。

ミセス = Mrs.は結婚している女性

ミセスは結婚している女性に使う敬称です。

しかし結婚していても自分より年下の女性にはミセスは使わず、ミズを使います。

ミス・ミセス・ミズの違い:ミセス

ちなみに人気ロックバンドのMrs. GREEN APPLEのミセスは中性的なイメージを持たせるために取り入れたそうです。

ミズ = Ms.はどちらにも使える

ミス・ミセス・ミズの違い:ミズ

ミズは結婚している女性にもしていない女性にも使える包括的な敬称です。

そういう意味では個人的には大学のミスコンもミズコンにすべきだと思っています。

ミス・ミセス・ミズはどれを使うべき?

その女性が未婚なのか、どちらで呼ばれたいか分からない時は、ミズ = Ms.を使うのが一番安全です。

理由は2つあり1つは前述の通りMs.は結婚の有無に関わらず使えるからです。

2つ目は一番最初に紹介した、結婚していない女性に対して使うミス = Missはカジュアルに聞こえる事があるため、結婚していないと分かっていてもミズ = Ms.を使う事があるようです。

これら2つの理由により、ミズ = Ms.を使い、「結婚しています。」と言われたらミセス = Mrs.に直すのが最も無難です。

※なのでサムネ画像の女性にもMs.が正解です。

ミス・ミセス・ミズの付け方

これらの敬称はラストネーム(上の名前)単体か、フルネームの前に付けます。

例えばEmma WatsonはMs. WatsonかMs. Emma Watsonになり、Ms. Emmaとは言わないです。

ファーストネーム(下の名前)単体に付ける事は間違っていますので、ビジネスなどでは特に注意して下さい。

それは、男性敬称ミスター = Mr.でも同じです。

ミス・ミセス・ミズ以外の女性の呼び方

他にも2つ、結婚しているかどうか分からない女性に使える敬称があります。

①マーム = Ma’am

名前は付けず、文の終わりなどに付けて単体で言います。特に目上の人やお客様に使う事が多いです。

例えば”Is there anything I can do for you, ma’am ?”(何か私に出来る事はありますか?)のようにです。

ちなみにこれの男性の対して使うバージョンがサー = Sirです。

Yes, sir(イエッサー)のサーで、目上の人との会話やかしこまった接客で用います。

②マダム = Madam

マームよりもさらにフォーマルなので使う場面が少ないです。

ホテルの受付からお客様、家政婦から雇い主など、自分が相手のために働いている状況でのみ使います。

口頭ではマームと同じように名前を付けない事が多いですが、正式な書類やフォーマルな手紙ではDear Madam Yamadaのようにラストネームに付けます。

このような英語のルールを学ぶには

ミス・ミセスの使い分けの他にも、英語には様々なルールがあります。

それらをいつでも確認できるように、辞書的な意味で「英文法書」を1つ持っておくと便利です。

その書籍を最初から読みつつ、各文法の例文を自分で考えてノートに書いたり言ってみると定着しやすいですよ。

おすすめの文法書はこちらです。

まずはミズとマームを使おう

まとめると、名前付きで敬称を用いたい場合はミス = Ms.を、名前を付けず文末などで敬意を表したい場合はマーム = Ma’am を使えばOKです。