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英語で物事を比較する時、形容詞の語尾にerを付ける場合と、形容詞の前にmoreを付ける場合があります。
その使い分け方を例と一緒に解説します。
比較級でerを付ける場合
「より~」を表現するための文法を比較級と言います。ちなみに「最も~」を表現する場合は最大級です。
形容詞の音節が2つ以内の場合は、語尾にerを付ける事で比較級にします。
例えば bigを「より大きい」にするにはmore bigではなく、biggerです。
この比較級のルールを理解し使いこなすには、音節が何かを知る必要があります。
音節とは?
音節(syllable)は文字数ではなく、英語の発音の時の音の要素の数です。
音節は簡単に言うと「母音の数」です。例を紹介します。
1音節:big
ビッグと日本語で棒読みすると音は3つあるように聞こえますが、最後のグは弱く発音するため実質音節になりません。
母音は「i」のみなので音節も1つと覚えて下さい。(big)
2音節:simple
英語では「シン・ポー」と2つの音。母音が「i」「e」の2つなのがその証拠です。(simple)
3音節:difficult
英語では最後のtを弱くしか発音しないので、実質「ディ・フィ・カル」
母音が「i」「i」「u」の3つなのがその証拠です。(difficult)
4音節:interesting
英語での発音は「イン・タ・レス・ティン」
母音が「i」「e」「e 」「i」の4つなので音節も4つと覚えられます。(interesting)
erを付ける比較級の例
これをふまえ、音節が2つ以下の形容詞を比較級にするには単語の終わりにerを付けます。
- big → bigger (より大きい)
- small ⇨ smaller (より小さい)
- simple → simpler (より単純)
- smart ⇨ smarter (より賢い)
- strong ⇨ stronger (より強い)
- weak ⇨ weaker (より弱い)
- cold ⇨ colder (より冷たい)
- hot ⇨ hotter (より熱い)
- cool ⇨ cooler (より格好良い)
- cute ⇨ cuter (より可愛い)
bigのgを重ねる理由
ちなみにbigの比較級が、biggerとgが2つになるのは、短く強く発音する母音字+子音字で終わるときは子音字を重ねて付けるというルールがあるからです。
hotのhotterのtも同様の理由です。
これはやっていく内に感覚が磨かれて自然と覚えていくと思います。
比較級でmoreを付ける場合
一方で、音節が3つ以上の時は形容詞の前にmoreを付ける事で比較級にします。
moreを付ける比較級の例
- interesting ⇨ more interesting (より面白い)
- intelligent ⇨ more intelligent (より賢い)
- popular ⇨ more popular (より人気)
- famous ⇨ more famous (より有名)
- difficult ⇨ more difficult (より難しい)
- thrilling ⇨ more thrilling (よりワクワクする)
こういった文法をいつでも確認できるように、辞書的な意味で英文法書を1つ持っておくと便利です。
おすすめの文法書はこちらです。
比較級の後はthan
「AよりBの方が有名」はB is more famous than Aです。
このように、比較される対象の前にはthanを起きます。
lessも使いこなそう
ちなみにmoreの反対で「~よりは-じゃない」とする時は、音節数に関係なくlessを単語の前に付けます。
例えば、英語より韓国語の方がちょっと難しさが劣る場合は、Korean is less difficult than English.です。
比較級のerとmoreの区別まとめ
音節が2つ以内の時は語尾がerに、3つ以上の時はmoreが単語の前につきます。
しかし不規則に変わる単語もあるので、それは比較級・最上級の不規則活用の記事で解説します。