英検1級の2次で落ちたら読む記事。面接不合格の原因とスピーキング戦略。

英検1級2次に落ちたのサムネ

英検1級に2次で落ちて悔しい思いをした方、大丈夫です。次があります。

大切なのはなぜ落ちたかの原因を考え、次回の2次に向けて戦略的に準備をする事です。

英検1級の2次に落ちたらまずすべき事

まずはお疲れ様でした。しっかり休んだら、次は切り替えてリベンジに挑みます。

そのためにまず以下2つの行動を起こしましょう。

①スコアの詳細を確認する

落ちた原因を分析し、次への対策をするには4つの採点軸のそれぞれが何点だったかを知る必要があります。

4つの採点軸とはShort Speech、Interaction、Grammar and Vocabulary、Pronunciationの4つで、それぞれ10点の合計40点が素点です。

まずはそれぞれのスコアを、郵便で届く個人成績表か英検の公式サイトでログインして確認しましょう。

②次回の2次試験の予定を確認

2次で落ちた方は、1次に受かった回から1年間は1次試験が免除されるので、その間に受ける事を強くオススメします。

でないと、1次試験からやり直しになり、リーディング対策のための語彙学習を継続する必要があります。

英検1級は1年に3回ほどしかありませんから、次の受験日を決めてしっかり予定を開けておきます。

一次試験合格時の回次・級・受験地番号・個人番号が必要になるので、受験票を捨てないでとっておきましょう。

英検1級の2次の合格点

英検1級はほとんどの場合850点の内、602点、つまり大体7割が合格ボーダー。

それをふまえ、英検1級には以下の4つの採点軸に分かれている事を思い出しましょう。(ちなみに以下は私の結果です。)

英検1級の2次で落ちた時は点数詳細が重要

計算後の合格ボーダーが7割という事は、満点の40点の内28点必要。

つまり、4つ全ての採点軸で7点以上を取る事が目標という事です。

もう少し低くても合格する場合もありますが、本番は緊張するのでギリギリを狙っていては落ちやすいです。

オール7が最低ラインである心持ちで準備をしましょう。

英検1級に落ちた原因とリベンジ方法

ではなぜ英検1級に落ちたのか、考えられる原因と次回合格するためのコツを見ていきます。

ご自分のスコアをご覧になりながら、何が課題か一緒に考えましょう。

全員に共通する落ちた理由

態度面が意外と重要です。

人と人とのコミュニケーションを採点されるテストなので、実は英語力以外の所も見られています。

・アイコンタクト
・身振り手振り
・笑顔
・大きく力強い声
・体の姿勢

といった態度面は意外と難しいため、不合格の原因の1つになり得ます。

特に身振り手振りは忘れがちなので、意識的に手を動かしながら話すようにしましょう。

笑顔はマスクを付けていると分かりづらいので、あえて分かるように目をクシャッとすると良いですよ。

Short Speechが低い場合

最初に行う2分間のショートスピーチのスコアが6点以下の場合、これは事前準備不足の可能性が高いです。

過去問の教材やネットの情報を活かしてスピーチのネタを「暗記」してしまう程の準備が出来るとベストです。

<私の事前準備ノートの一部>

英検1級2次に落ちた人向けのコツ、ノート

字が汚くて恐縮ですが、私は各トピックのネタをノートに書いて準備していました。

Interactionが低い場合

この採点軸は、いわゆるコミュニケーション能力が高いほど点数が高くつきやすいです。

話が止まらず、質問に冷静に対応出来るか、自分の考えを分かりやすく伝えているかが大切です。

私はここが10点でしたので、どのようにコミュニケーションを取ったか書きます。

満点を取った具体的言動

「音楽も映画のように年齢制限をすべきか?」というトピックで、私はYesを選びました。

それに対し、「映画はコントロールしやすいけど、音楽は街で勝手に耳に入ってくるから統制難しいのでは?」という素晴らしいツッコミをいただきました。

「いえ。映画も今ではどこでもダウンロード出来るので大差無いです。例えば電車で隣の人が暴力的なシーンを再生していたら、簡単に子供は覗き込む事が出来ます。むしろ音楽の方が、BGMに選ばない限りイヤホンで守る事が出来ます。」と返しました。

その、「電車で隣の人が~」の部分を言う時、腕で隣に人がいる事を表現し、顔を横にして覗き込む動きをしました。

あくまで仮説ですが、冷静に返答出来た事と、ジェスチャーを使っての伝える力が満点に繋がったのだと分析しております。

頭の回転と肝っ玉を鍛える

こればかりは付け焼き刃では難しく、「頭の回転の速さと見知らぬ人にも堂々と意見を言えるか」の2つが大事かと思います。

鍛えるために、オンライン英会話であえて知らない先生とディスカッションするなどがおすすめです。

ディスカッションを難しいテーマで行い、先生に論理的な質問をしていただくように頼むとさらに良いです。

G&Vが低い場合

Grammar & Vocabularyは、ミスをすると減点されていく採点軸です。

例えば、aやtheが抜けたり複数形のsが抜けたり、動詞の活用を間違えたら、それだけでも引かれます。

以下に当てはまらないか思い出して見て下さい。

・無理に難しい単語を使った
・緊張して早口になった
・よく分かっていなそうな顔をされた

まず最初の2つは、ミスを誘発するのでやめましょう。

[特に頑張って覚えたアピールしたい難しい単語は、ゆっくりハッキリ発音する事でミスを防ぎ、そうすると発音の採点軸でも引かれないです。

3つ目は、ワードチョイスを間違えたり、文法ミスをした時に起こる場合があります。

面接官の顔を伺いすぎて萎縮するのは良くないですが、反応が微妙な時は”I mean ~”と別の言い方で言い直して、無理にでも頷かせる気概があると良いでしょう。

Pronunciationが低い場合

発音が悪いとそれだけで不利です。

しかし発音は長期的に改善されていくものです。

私も発音は決してネイティブとは言えないので、特にworldや30など、よく使う且つ日本人が苦手な発音はネイティブの口の動かし方を真似して訓練しています。

他にも

・1日1時間英語を聞く
・Youtubeで発音の動画を見る
・ネイティヴに発音チェックしてもらう
・英語の歌を出来るだけ真似して歌う

といった行動が、発音の訓練になります。

イントネーションとリズムが大事

もし単語単体の発音が中々改善されない場合は、イントネーションとリズムに集中する手もあります。

英語は日本語よりも抑揚が大きいです。

それを意識して、アメリカドラマのセリフのイントネーションを真似すると良いでしょう。

1単語1単語の発音が完璧でなくとも、全体のリズムが英語らしい事で発音がよく聞こえるのです。

練習あるのみ

多くのトピックで自分の考えを英語で話す練習をしましょう。

自分の考えを無意識でも英語で言えるようになると、かなり本番の気持ちが楽になります。

その対策には、こちらの書籍がおすすめです。