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完全な初心者の場合、英語はどこから勉強したら良いのでしょうか?
今回は、初心者の方のために何をするべきかまとめますが、中上級者の方も出来ているか確認してみましょう。
英語をどこから勉強すべきかは目的で変わる
どこから手を付けるべきかは、以下2つのどちらが目的かによって変わります。
・会話が出来る英語力
どちらも欲しいという場合でも、まず最初はどちらか1つに絞った方が途中で挫折しづらくなるので、この機会に決めましょう。
個人的には、英語はコミュニケーションのツールなので会話が出来るようになる事を目指した方が良いと思います。
とはいえ、話せなくて良いから資格だけ欲しいという人もいると思うので、それぞれを目指す場合にどこから勉強を始めるべきか、順番に説明します。
英語はどこから勉強するべき?~資格対策編~
話せなくても良いからTOEICや英検などの資格を取りたいという方々へ。
まずやるべきなのは中学3年間で習う文法と単語の復習です。
中学英語をやり直すべき理由
中学英語が身に付いていないと、TOEIC等の試験では何も理解出来ません。
そして「話す・聞く・読む・書く」の4技能も、全ては最低限の文法知識と語彙力がないとスタート地点にすら立てませんので、中学英語はその基礎づくりに必ず必要です。
中学英語をマスターするのに必要な時間
現在の学習指導要領で定められている、中学3年間での英語の授業時間は420時間で、大体週に3時間ほど授業があるイメージです。
自分で進める場合は無駄な会話などが無い分、授業よりも早く進める事が出来ると思いますが、復習も入れて定着させるには、最低限420時間は必要だと思っておいて下さい。
①4ヶ月で中学英語をマスター
出来るだけ早く英語を習得したい場合はこのスケジュールです。
・土日8時間✖︎2日
仕事がある事を仮定して平日は少なめにしていますが、それでもハードですよね。
しかしこのペースで勉強すれば週に26時間、月に104時間勉強出来るので4ヶ月後には416時間、プラス4時間勉強すれば中学英語をマスター出来ます。
これは忍耐力と継続力がある人にはオススメですが、正直きつそうだと思う方は次のペースはどうでしょう。
②1年少しで中学英語をマスター
・土日3時間✖︎2日
このペースだと週に8.5時間、月に34時間の勉強になり、1年で408時間、そこから1週間半ほど頑張れば中学英語をマスター出来ます。
推奨する進め方は、日曜日の3時間で新しい文法と単語を学び平日に毎日30分だけ復習し、土曜日に再度テストをする方法です。
もっと1日の勉強時間を減らして長い時間をかけて習得するのも不可能では無いですが、定着しづらくなるので、少なくともこれくらいのペースで頑張ると良いと思います。
英語の勉強を続ける自信が無い場合
もしも継続して勉強するのが苦手だという場合は、下の記事で参考書よりも楽しく英語を勉強出来る方法を説明しているので、そちらから始めるのも良いでしょう。
最初にやるべき参考書
TOEICなどの英語資格を取りたい方が最初に使うべき、必要な参考書は以下の2冊だけです。
①1冊で3年分の基礎が固まる教科書
この参考書は中学3年間の文法を全て大事な所だけ集めて解説してくれているので、英語に拒絶反応がある人でも進めやすいです。
英語が苦手な人に人気な教材なので下のAmazonリンクから、口コミも見てみると良いでしょう。
②必要最低限をおさえる単語帳
紹介したメインの教材と同時に、単語帳を使って語彙力も鍛えましょう。
参考書に出てきた単語だけだと足りない場合が多い上、単語帳を使う事で「覚える➡︎確認する」という作業がしやすくなるからです。
私の知っている限り、一番単語数が少なくて実用的なのはこの単語帳でした。早めに持っておきましょう。
勉強の注意点
単語帳の音声は、面倒くさがらずにしっかり聞くようにして下さい。
中学英語をマスターした後、0からリスニングをやるのと、同時に耳も慣らしておくのとでは、その後の英語力に大きな差が生まれます。
さらに普段聞く音楽を洋楽メインにして、見るドラマも海外ドラマだけにするなど、日常を英語に染めれば習得が早くなります。
現時点でリスニングが苦手な人は、下の記事で耳の簡単な鍛え方も確認しておきましょう。
以上が、資格のために英語がどこから勉強すべきか?の問いへの答えです。続いて英会話のためにすべき事を伝えます。
英語はどこから勉強するべき?~英会話編~
前の章で、中学英語が全ての基礎だと書きましたが、資格よりも英会話の力を優先させたい場合、アプローチが少し変わります。
まずやるべき事は、中学1年生の文法の復習とアウトプット先行の訓練です。
中学1年生の文法が英会話の核
中学3年間に習う英語の中でも、中1の英文法が全ての基本となる知識です。
具体的には肯定文・疑問文・過去形の文章の作り方さえ分かれば、あとはこまかい意味の違いを生むための単語を覚えていくだけです。(例えば未来の事を言う時は肯定文の主語の後にwillをつけるだけ)
そのため、最初の1週間ほどで肯定文・疑問文・過去形だけしっかり定着させましょう。
<人気の文法教材⬇︎>
アウトプット先行の訓練
中学1年生の文法をやると同時に、「書く・話す」のアウトプットの訓練から始めます。
アウトプットから始めた方が、自分が必要だと思える事を好奇心を元に学べるので、自分の意思で英語を学べるので続くというメリットがあります。
通常、学校は「文法と単語を暗記➡︎書く・話す」の順番だと思います。
しかしこれだと、”なぜこの文法をやる必要があるのか”、”こんなにたくさんの単語を覚えて意味があるのか”という、疑念が生まれ、挫折に繋がります。
高校時代、これに気づいた私は「まず話す➡︎言えなかった所を勉強する」という流れでの独学を開始しました⬇︎
こうすると、自分が言いたくても言えない事を言うための材料としてインプットをするので、実用的かつやる気も続くんです。
実際、積み重ねた結果、調べずに言える英語が増えていき、語彙力も増したのでTOEICは975点になりました。
今では嘘ではなく日本語よりも英語の方が得意かもしれません。笑
なのでぜひこの、アウトプット先行の練習方法を色々な人に試して欲しいです。
まずやるべき具体的なアウトプット方法
私は訓練の方法としては以下6つを行ってきました。
・1人2役でエア会話
・友達と英語で会話
・日記
・SNSを英語で発信
・友達と英語でLINE
前半の3つが話すアウトプット、後半の3つが書くアウトプットで、赤色になっているのが、それぞれの一番実践的な訓練です。
1つずつ簡単に方法を説明します。
①独り言
まず最初にやるべき練習です。
思った事、感じた事、何でも良いので頭に浮かんだ事を頑張って英語で言おうとして見て下さい。
初心者の方にとって最初は地獄のように厳しいですが、続ければ続けるほど「調べなくても言える事」がどんどん増えるので、成長を感じやすい最高の練習です。
②1人2役で英会話
これは本質的には①と変わりません。
自分の中で勝手に状況を決めて、1人2役で英語で話し、つまづいた所の表現を調べ、メモします。
そうする事で①よりも双方向のコミュニケーションのイメトレになるのが魅力です。
ちなみに暗記が苦手な人は、新しい情報をインプットした場合、その後の24時間以内に再度確認するだけで覚えやすくなるので試して下さい。
③友達と英語で会話
これが「話す」のアウトプットでは一番実践的です。
英語が好きな知り合いがいない場合は、オンラインの英会話レッスンなどを使ってみても良いでしょう。
私もオンラインで英会話を教えているので、英語の話し相手に困ったらご相談下さい。
④日記
ここからは「書く」アウトプットです。
日記は、精度を上げやすい上、記録に残るので自分の成長に簡単に気付く事が出来ます。
日記は、自分を客観的に見るメタ認知という能力を磨くのにも有効で、仕事や生活面へのプラスも大きいので一石二鳥です。
注意点
最初は、一度日本語で書いてそれを英語に直すというやり方で良いですが1ヶ月ほど続けたら、最初から英語で書くようにしましょう。
英語で考える脳を作り、会話のための瞬発力を磨くためです。
これは日記だけでなくアウトプットの練習では、全てに言えます。
⑤SNSを英語で発信
例えばインスタのストーリーを英語で書くなど、SNSを使う時間を英語でのアウトプットにするのもオススメです。
そうすると他の人から見られているので、間違えないようにするというプレッシャーが精度アップに繋がります。
⑥友達と英語でLINE
必ずしもLINEでなくても良く、とにかく英語でメッセージをすると楽しく英語を学べます。
他の人が使う表現を盗めたり、自分がどうしても言いたい面白い発言が英語に訳せないもどかしさが、調べる事のモチベーションになるので、有効な勉強方法です。
調べた単語や表現を覚えるのが難しそうだという場合は、下の記事の暗記方法を参考にして下さい。
英語はどこから勉強すべき?まとめ
まとめると
・話せなくても良いから資格が欲しい場合は中学3年間の英語
・話せるようになりたいなら中1の英語とアウトプット訓練
が、最初に勉強すべき事です。
いずれにしても最低限の中学英語の知識は必要なので、コツコツ頑張っていきましょう!
今回はあえて言及しなかった、「読む」力を鍛えてリーディングも得意になりたいという方には、下の記事が合うと思います。
英語の勉強方法をもっと包括的に知りたい方は、下の記事を絶対読まないと損します。