Taiga
最新記事 by Taiga (全て見る)
- 【注意】なぜWhite Houseはwhiteにアクセント?名詞句と複合語の区別の秘密。 - 2022年4月22日
- TOEFL iBTのライティング90,100を目指す方向けの解答例 ~スコア104の講師が全文アップ~ - 2022年3月26日
- 英語講師Taigaの英会話レッスンは人気?口コミ・メリット・料金・内容を簡潔にまとめてみた。 - 2022年3月19日
I willとI’m goingはどちらも「未来」にする事について話す、同じ意味の表現だと習った方が多いと思います。
私も日本の公立中学出身だったので、そう習いましたが実際は2つには大きな違いがあるのです。
I willは会話までは決まっていなかった事
I willは会話の中で決まった事や、今瞬間的に思いついた事など、会話までは決まっていなかった事について使います。
例えば、こんな状況です。
この場合、上の男性が女性に頼んだ事で、女性が電話をする事を決めたのでI willが適切です。
ここで”I’m going to call her”と言うと厳密には、元々電話する事が決まっていた事を暗示してしまいます。
I’m going toは元々予定していた事
というのも、I’m going toは会話の以前から決まっていた予定について話す時に使うからです。
例えばこんな状況です。
この場合、女性は男性に聞かれる前からお父さんと会う予定が決まっていた事になります。
もしも”I will see my dad.”と答えたら、厳密には男性の質問をきっかけに、たった今お父さんと会う事を決めた、つまり聞かれるまでは予定が無かったという事になります。
I’m gonnaについて
ちなみにですがI’m going toの省略形はI’m gonna(アイムガナ)です。
日本人が「〜したので」を「〜したんで」、「ありがとうございます」を「あざす」と言う事がある感覚です。
正直、ネイティヴも省略形の方が頻繁に使うので覚えておきましょう。
I willとI’m goingとの違い図解
一旦、ここまで説明した事を図で整理しましょう。
I willのイメージ図解
I willは今新しく決めた予定について話す時に使います。
willは名詞にすると、意思という意味です。
そのため会話の途中で「新たな意思」が生まれるイメージで覚えましょう。
I’m going toのイメージ図解
I’m going toはその会話の以前から決めていた予定に対して使います。
going toはちょうど今、どこかに向かっている途中という意味です。
そのため「会話の前から決めた予定に対して近づいている途中」だと覚えましょう。
I willとI’m going toの違いは、主語がIからSheやHe、WeやYou、ItやThey、物や人の名前などに変わっても同じです。
こういった知識を日本で身につける方法
冒頭で書いた通り私も日本育ちですので、こういった知識は自分から意識的に情報を取りにいかなければ身につきません。
Taiga
ケンブリッジ大学の出版、世界中で「英文法のバイブル」と呼ばれる最強の教材です。
英語で説明されているので、忠実なイメージで覚える事が出来る上、英語で文章を読む事に慣れる事も出来ます。
これが評判以上に、英語を学んでいる方なら持っていないと恥ずかしいと言っても良いレベルで素晴らしい内容。
<grammar in useからの抜粋>
このようにカラフルで見やすい事もあり、Amzonの口コミも良いようです。
Taiga
今回説明したような、痒い所に手が届く表現の違い・会話での使い方が詳しく載っている上、
「解説と図解➡︎問題を解く」の繰り返しで1章2ページで進んでいくので、忙しい方でも少しづつ進めやすいかと思います。
この教材はレベルやアメリカ英語・イギリス英語など色々な種類がありますが、まず最初はこのバージョンを絶対買うべきです。
English Grammar in Useの他のシリーズについてなど、詳しくは下の記事で説明しています。
日本語説明が良い場合
Grammar in useは本当に素晴らしい英文法の教材ですが、中には説明は日本語が良いという方もいると思います。
その場合は「1億人の英文法」がオススメです。
Grammar in useのようにネイティヴの習い方と全くイコールかと言われるとそうでは無いですが、日本語で発売されている文法書では間違いなく一番です。
というのも、学校で習う文法と英会話は遠い存在のような感じがしますが、この教材では「文法と英会話」を同時に身に着ける事が可能なのです。
例えば、canは中学で「〜出来る」と習う事が多いですが、”You can read my book.”(私の本読んでも良いよ。)という「許可」の用法もあるという、実践で使いやすい知識が身につきます。
Taiga
I’m doingは元々予定していて且つ手配済みの事
実はもう1つ、I willとI’m going toと混同しやすい表現があります。
それがI’m doingです。
現在進行形と全く同じ形・発音ですが状況によって使い分け、未来にする事について使う事が出来ます。
I’m doingの例
I’m playing tennis. ➡︎ 今テニスをしている or これからする予定
I’m calling my boyfriend. ➡︎ 今彼氏と電話をしている or これからする予定
He is leaving my house. ➡︎ 彼は今私の家を出る所 or これから出ていく予定
I’m doingの使い時
未来について話すI’m doingの使い時はI’m going toに近いですが、使える状況がさらに限定されます。
Taiga
I’m doingの場合は元々予定していて、且つその予定が既に手配済みの時にのみ使います。
手配済みとは?
手配済みとは具体的に、
・ホテルなど予約済み
・時間や場所も確定済み
といった、予定の準備が既にこまかく進んでいるという事です。
例えば、このような状況。
この場合、先ほどのI’m going toの場合と違って、お父さんと何時にどこで待ち合わせするかまで決まっている事になります。
Taiga
だから友達に今週末の予定を聞く時は”What will you do this weekend ?”ではなく、”What are you doing this weekend ?”と聞く事が多いです。(What are you going to ~ ?でも可)
もちろんI’m doingは主語が変わっても同様に使います。
I willとI’m goingの違いに神経質になる必要はない
最後に重大な事を書きます。
今回説明した文法は、上級者の方には会話でも意識して欲しいですが、神経質になる必要は無いです。
なぜなら私達が日本語で話す時に文法を気にしないように、多くのネイティヴはこまかいルールは気にしません。
Taiga
ただ学習者が知識として正しい英語を学ぶ事は大切ですし、日本語でも英語でも正しい言葉遣いの人の印象は良いです。
この記事で紹介した教材を参考に、本当の文法・真の英語を学んでくださいね。
<この記事で紹介したオススメの教材>
オススメ度 ★★★★★
オススメ度 ★★★★☆
文法以外の学習も忘れない
英語を自由に使えるようにするには、英文法以外にも「語彙・会話・耳・読み・書き」といったあらゆるスキルを磨く必要があります。
外国人と仲良く話したり、英語で議論をしたり、仕事で英語を使ったり、周りに尊敬されたり、といった理想像に近くには文法以外もバランスよく学びましょう。
Taiga
今よりもう1段階英語のレベルを上げるためにも、ぜひチェックして下さい。