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アメリカ英語とイギリス英語の代表的な違いを紹介します。
初心者の方は、音で聞いて区別出来なくても知識として知っておくと後に楽になります。
アメリカ英語とイギリス英語の3つの違い
アメリカ英語とイギリス英語の違いを3つのカテゴリーに分けて解説します。
①発音の違い
イギリス発音(ブリティッシュ発音)は、アメリカ英語と大きく異なります。
私の勝手なイメージではアメリカ英語がリズミカルでノリノリな感じなのに対し、イギリス英語は非常に上品で貴族っぽく聞こえます。
有名人で言うとTom Holland (最新スパイダーマン)、Emma Watson (ハーマイオニー)が綺麗なブリティッシュ発音です。
イギリス発音の特徴
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別の記事で紹介した、tが母音に挟まれるとdの音になるという仕組みはアメリカ英語であり、イギリス英語ではそれが起きません。
例えばwaterはアメリカ人は”ウォーダー”という感じで発音しますがイギリス人は”ウオウター”と1音ずつハッキリ発音します。
アメリカ英語の音声変換の法則はこちらです⬇︎
イギリス英語ではtは弱い
また、Rの発音でも差があります。
アメリカ英語では舌を巻いた特徴的な音ですが、イギリス英語でのRは弱めで、後に母音が続く時以外は発音されないんです。
このように、アメリカ英語とイギリス英語には発音の特徴に差があります。
②表現の違い
イギリスかアメリカの片方でしか使わない英語表現が多くあります。
イギリス英語特有の表現例
・“I’m knackered!”「くたくただ!」
・”bloody”「とても」
・”cheeky” 「生意気な」「元気な」
アメリカ英語特有の表現例
・”go Dutch” 「別々会計する」
・”appetizer” 「前菜」➡︎ イギリス英語ではstarter
・” for the birds” 「くだらない」
有名な表現であれば、反対の国でも通じますが、マイナーなものやスラングレベルになると厳しいようです。
正直、全てを覚えるのは不可能なので意味不明な表現を聞いたら聞くスタンスで良いでしょう。
③綴りの違い
アメリカ英語とイギリス英語には意味や発音が同じでもスペルが異なる単語が多くあります。
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orがイギリス英語だとourに
これ以降、矢印の左がアメリカ英語でのスペル、右がイギリス英語でのスペルです。
・色:color ➡︎ colour
・味: flavor ➡︎ flavour
・ユーモア: humor ➡︎ humour
・労働: labor ➡︎ labour
・近所: neighbor ➡︎ neighbour
zeがイギリスだとseでもok
・謝る:apologize ➡︎ apologise or apologize
・整理/組織する:organize ➡︎ organise or organize
・認知する:recognize ➡︎ recognise or recognize
また、アメリカ英語でyzeで終わる単語はイギリス英語では絶対にyseになります。
・分析する:analyze ➡︎ analyse
・麻痺させる:paralyze ➡︎ paralyse
enceがイギリス英語だとenseに
・防御:defense ➡︎ defence
・資格:license ➡︎ licence
・攻撃:offense ➡︎ offence
また、アメリカ英語ではLで終わる動詞はそのままtraveling、traveler、traveledとしますが
イギリス英語ではtravelling、traveller、travelledとLを重ねるようです。
他にもgreyがgrayになったりと、違いは多くあるのでリーディングで分からないものを見つけたら調べると面白いでしょう。
アメリカ英語とイギリス英語の違いは無限
ここまで代表的な違いを紹介しましたが、違いは他にも無限にあります。
特に、アメリカでしか使わない表現、その逆が多数あるのでこれらは出会った時に調べて学ぶスタンスで大丈夫です。
さらに言うと、英語話者は非ネイティヴの方が多いので、国ごとの元々の言語や文化の影響で微妙に表現が異なる事も珍しくありません。
なので、あまりこまかい違いに神経質にならず、どうしても必要になった時に現地の人に教えてもらえばOKです。
どちらを勉強するべき?
日本の義務教育で習うのは、ほとんどの場合アメリカ英語です。
そしてアメリカ初の多くの音楽や映画が日本でも親しまれているため、日常的に触れる事が多いのもアメリカ英語です。
そのため、日本国内での習得の楽さで言えばアメリカ英語を・ブリティッシュアクセントが好きな方にはイギリス英語をオススメします。
基礎はどちらも同じ
ただどちらを学ぶにせよ、結局英語の基本は変わりません。
そして勉強方法も変わらないので、まずは自分が楽しめる方法で毎日英語に触れる事が最重要。
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